柴田秋豊 「私の履歴書」
「私の履歴書」全文紹介の意義
相場大辞典の著者であり、相場必勝法「天底転換型罫線」の考案者である柴田秋豊は、まぎれもない天才でした。現在の投資家の中にはその名前さえ知らないという方も多くいることでしょうが、柴田秋豊は、戦前・戦後を通じて「罫線の柴田」の異名をほしいままにし、理論や材料、人智判断を完全に排して、機械的な方法により相場を観測し勝利する方法を完成させるに至った希代の相場師だったのです。
彼が書いた罫線をはじめて目にするとき、だれもが、その膨大な引例図に圧倒され目を奪われます。延べ5000年に及ぶ罫線を、心血を注いで研究した成果がはっきりと見てとれるからです。 柴田秋豊は昭和47年に亡くなりましたが、天底転換型罫線はテクニカル分析の最高峰として、株式・商品相場の世界で輝き続けてきました。
評論家やアナリストが金科玉条としている移動平均線やエリオット波動などのアメリカ式罫線、あるいは一般的なローソク足などの罫線について解説した書籍を読んだことがある人も多いはずです。
それらを読んでいただければ、「これで相場で儲けることはとうてい不可能だ」と、気づくことでしょう。 しかし、柴田秋豊による天底転換型罫線は、明らかにそれらと異なるものです。
二度と現われないだろうといわれる鬼才ぶりと、天底転換型罫線の真価を理解していただくには、柴田秋豊自身の書いた「私の履歴書」を一読いただくのが一番よいと考え、その全文を紹介します。
※ 「私の履歴書」は著作権を所有する谷畑侊昭氏の許諾を得て掲載しています。
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